2017年 平成29年 秋の「お彼岸」はいつ!?
お彼岸と言えば、お仏壇にお茶を供えておはぎを食べ、お墓にお参りに行ってご先祖様に感謝の思いを伝える!
では、そもそも「お彼岸(ひがん)」とはどういったものなのでしょうか!?
お彼岸とは!?
3月の春分の日と、9月の秋分の日を「中日」とし、その中日の前後3日ずつを合わせた1週間を「彼岸」と言います。
したがって2017年 平成29年の 「秋のお彼岸」は、秋分の日が9月23日となりますので
※春分・秋分の日は毎年変動するため、お彼岸は毎年決まった日ではありません!
9月23日を中日とし 20日が彼岸の入り 26日が彼岸明けとなります。
また、「彼岸」という言葉は極楽浄土という「理想郷(悟りの世界)」を意味しており、迷いや苦悩に満ちたこの世界の「此岸(しがん)」に対して、理想の彼方(かなた)のところ「岸」を指す言葉とされています。
仏教では、水平線の西方の彼方の岸にその「彼岸」があるとされ、悟りを開いた人はそこにたどり着けると云われています。
そして、その悟りの境地に実戦しなければならない6つの実践方法のことを「六波羅蜜(ろくはらみつ)」といいます。
これは自分の持っているものを分かち与える「布施(ふせ)」、戒めを守る「持戒(じかい)」、耐える「忍辱(にんにく)」、努力する「精進(しょうじん)」、自己を反省する「禅定(ぜんじょう)」、心理にを追求する「知恵(ちえ)」
の実践を行うことで彼岸に向かうとされます。
お彼岸にお仏壇やお墓に供える、お花や水 お茶やおはぎ、線香や灯明も、実は六波羅蜜を実戦しているといわれます。これらは本来、毎日の生活の中で常に心掛けなければならないことなのですが、一年中これを気にして生活するわけにもいけないので、せめて気候の良い春と秋にご先祖様の供養をしましょうというのが始まりのようです。
ところでお彼岸には特にしなければならないということはありませんが、彼岸の入りにはお仏壇をきれいにし、新しい水や花 故人の好物、おはぎ(ぼたもち)や季節の果物などをお供えします。
ちなみに、お彼岸につきものの「おはぎ」ですが、呼び名がふたつあります。もち米を蒸したものを丸めたものに甘く煮た小豆まぶした形が萩の花の咲くように見えたので「おはぎ」、さらには、牡丹の花が咲いたように華やかだったことから「ぼたもち」と呼ばれたと云われています。
最後に「彼岸」の間は毎日毎晩、灯明とお線香をあげて礼拝し、春分・秋分の日(中日)に家族そろってお墓にお参りし故人をしのび、ご先祖様に感謝を伝えます。