お墓に水をかけるのは失礼!?
お墓参りに行くとお墓の上から水を掛けますが、感謝するべきご先祖様の頭の上に水をかけるようで、なんだか失礼に思ってしまう・・・
でも、ご安心ください!墓石にかける水や墓石の水鉢に入れる水のことを「閼伽(あか)」(阿伽と記す場合もあります)と呼びます。閼伽とは梵語の「アルガ・アルカ」から変化したもので供養や功徳を意味しています。これが、後に
「煩悩の垢を洗う」という意味合いに変わっていったようです。
お墓にお参りに来たら、桶に水を入れ、その水をたっぷりお墓の上からかけて洗い清める習慣がついたのはこのためと云われています。また、あの世の地獄や餓鬼界には大変水が不足しており、そこに落ちてしまった死者がのどの渇きで苦しまないように、お墓にたっぷり水を掛けたり、水鉢にお水をためてお供えしたりするのだとも云われています。
あと、お墓については様々な迷信があります。例えば、墓場で転んでできた傷は治らないとか、うるう年にお墓を建ててはいけない、墓石に生えたコケは洗い落としてはいけないなど、様々な迷信がありますが、どれもいわれのない事なので安心してお墓をきれいに洗い流しご先祖様に感謝しましょう。